お知らせ
2025-05-16 15:24:00
PALMGARAGEから皆さまへ 大切なお知らせ

PALMGARAGEは、まもなく10周年を迎えます。
父が「ベスパショップ」として現役で店に立っていた時代、そして私がこの店を継いだ時も、
自転車業界は大きく変わっていましたが、この10年でもさらに大きな変化を感じています。
以前は、日本国内でも多くのメーカーが自転車パーツを製造していましたが、今ではほんのわずかしか残っていません。
コロナ禍を機に、業界全体の構造や価値観にもさらに大きな変化が起きたように思います。
ずっと心にあるのは、父がよく口にしている「自転車屋になったらあかんで」という言葉。
その言葉を胸に、「人と同じことはしない」と決めて、ここまでの10年を走ってきました。
でも最近、考えるようになりました。
このままでは、PALMGARAGEだけでなく、日本の自転車店や業界そのものが、ゆっくりと衰退していくのではないかと。
そう思ったのは、先日ロサンゼルスで目にした自転車事情が大きなきっかけでもありました。
もちろん、自転車の「いいところ」だけを見て、好きなことを仕事にできるのはいいことです。
でも、かつて日本の自転車業界が世界のトップを走っていた時代があります。
その時代を築いた先輩方は今もご健在で、先日、お話を伺う機会がありました。
1970〜90年代、日本の職人技が世界を魅了していた“黄金期”。
そのお話からは、当時の熱量と誇りがとても伝わってきました。
同じことを再現するのは難しいかもしれません。けれど、今の時代にしかできないこともきっとある。
そう、最近は強く思うようになっています。
正直、今の自分に何ができるかは、まだはっきりとは見えていません。
もしこれが20代・30代だったら、もっと違う選択肢をとっていたかもしれません。
でも今は、「今の自分にできることを、一つずつ、丁寧に積み重ねていく」──そんな気持ちで、また歩き始めています。
ここで、少しお知らせがあります。
これからしばらくの間、PALMGARAGEの営業日はこれまでより少なくなります。
営業日は、事前にInstagramやホームページでお知らせいたします。
「この日しか行けない!」という方は、毎月25日までにご連絡いただければ、可能な範囲で調整いたしますので、お気軽にご相談ください。
また、営業していない日には何をしているのか──
そんな日々の様子も、Instagramやリールで発信していきます。
ぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです。
これからも引き続き『PALMARAGE』『笑中ふみ』をよろしくお願いいたします。