安井製作所 補助輪工場
子供用自転車にコマ(大阪では補助輪のことをコマといっていた)をつけるため、問屋さんから購入しました。
ただ、私が付け方を誤ってしまったため、コマの中心部の直径5CM程のキャップが必要でした。
問屋さんに問い合わせて、その部分だけ購入できるかを確認すると、『近くなので、聞いてみますね〜』とのこと。
近くに工場があるなら・・・見学してみたいと、ダメもとでお願いしてみました。
すると、快諾いただきいざ見学へ。今回は、父も一緒に行きました。
昭和の雰囲気残る路面電車の線路の近くにある工場は、タイムスリップしたかのような場所でした。
それもそのはず、昭和35年に日本で最初に補助輪を作った工場。
その当時の機械をメンテナンスしながらも、今なお、現役で働いているのです。
私たちを迎えてくださったのは、安井製作所の社長、中村明と奥様。
わざわざ、機械を動かして丁寧に説明して頂きました。
年季の入った機械は調整するのも一苦労。
機械の様子を見ながら、調整をされていました。
まるで機械と対話をし、機嫌よく動いてや〜〜と言いながら動かされているようでした。
奥様が終始、社長の様子を見て、『この人、誰か来たらサービス精神旺盛で無茶するんですよ!怪我せえへんか心配なんです』
とずっと見守っていらっしゃり、愛があるな〜とほっこりしました。
奥様のお姉様が絵本作家をされていて、現在のコマのパッケージがとてもかわいいんです!
今は、コマをつけてる自転車は少なくなりましたが、コマってとてもよく考えられています。
両方がついては意味がなく、右、左と地面につきながら走ります。それでバランスが取れるようになるらしいです。
奥様ご姉妹の幼少期を書かれた絵本です。
工場見学を終え、中村ご夫妻と父は自転車業界の昔に花が咲き大盛り上がりでした。
日本で1社しかないコマ屋さんです。長く続けて頂きたいなあと思いました。